ハシボソガラスのクルミ割り(上諏訪) 
為貝和弘 2023/11/15(水) 16:16:05 No.20231115203952
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カラスの頭の良さを示す為にテレビではよく紹介されますが、カラスがクルミを道路に落として自動車に轢かせて割ってもらい、それを食べるシーンを諏訪湖の周回道路で11月12日の朝に2度も見る事ができました。

それも横断歩道を渡る為に信号が変わるのを待っていた@7:54〜7:56と、諏訪湖の水鳥を観察して戻る為に行きと同じ横断歩道で待っていたA9:01〜9:04と短時間で見れたということは、ここ上諏訪では結構日常のシーンなのかもしれませんね。

@7:54〜7:56のシーン
飛んできたハシボソガラスが電柱くらいの高さからクルミを交差点の直進車線に落とし、車の信号機用ポールの上で待機していて、車が轢いてクルミが割れた途端に別のハシボソガラスが飛んできて食べ始めました。
クルミを持ってきて道路に落とした方も、特にそのカラスを追い払うでもなく一緒に割れたクルミを食べていました。これは、どう考えたらいいんですねえ。

A9:01〜9:04のシーン
今度はクルミを落としたカラスは歩行者用信号機の上で待機していましたが、落としたのが車の右折車線で車が通らず、1〜2分クルミは割れませんでした。ここで賢いなあと思ったのが、右折車線にあったクルミを今度は直進車線に移動したんです。
クルミは直ぐに割られて、カラスは食べることができました。そしてさらに通行量の多い直進車線から歩道に割れたクルミを咥えてきて、ゆっくりと食べ始めんたんです。カラスの賢さには本当に驚かされました。

1.  唐沢孝一     2023/11/15(水) 20:39:52 No.20231115203952-1
諏訪湖で、私が観察したのは2021年11月でした。翌年の2022年にも同じ諏訪湖で観察しています。為貝さんが観察した交差点と全く同じ場所なので、その後も、こうしてクルミ割りをしていることが分かりました。
私が観察した事例は、『都会の鳥の生態学』(中公新書)の口絵12、本文 p181-182 で写真入りで紹介しましたのでご覧ください。
ここで重要なのは、単独ではなく、集団でクルミ割り行動を行うことです。「集団を通して、この行動が広く伝播される」と考えています。


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