篠原五男さんより「モズのハヤニエ〜アカミミガメ」の観察記録 
唐沢孝一 2008/1/1(火) 18:26:31 No.20080109013727
65,484バイト 53,825バイト
新年早々のビッグニュースです。何と、ミシシッピーアカミミガメがモズのハヤニエにされました。

観察し、撮影されたのは篠原五男さん。2007年11月、場所は千葉県手賀沼だそうです。いただいたコメントによれば、「同公園内の池には数匹の親ミドリガメがいて近くで孵化して池に入る寸前に襲われました」とのことです。

私も長年にわたってハヤニエを観察してきましたが、カメ類は初めてです。拙著『モズの話』(北隆館)p.68-71にハヤニエのリストを掲載していますが、爬虫類ではカナヘビ、トカゲ、ヤモリ、ヤマカガシ、シマヘビはあるものの、カメ類はありません。世界の初記録ではないでしょうか。
篠原さんのご好意により写真も掲載させていただきました。有難うございました。

1.  唐沢孝一     2008/1/3(木) 00:10:32 No.20080109013727-1
ハヤニエにされたアカミミガメの運命について補足させていただきます。篠原さんからの便りによれば「当日撮影後、モズを追い払い、子ガメを抜いて開放してあげましたが・・・今年は竜宮城へ招待される日を期待しております」とのことでした。

ということは、アカミミガメの命は助けらていたんですね。また、篠原さんが龍宮城にご招待されることは間違いありません。が、あのお城から戻るときには「玉手箱」に要注意ですね。うっかり箱の蓋を開けると大変なことになりますので・・・(→この件、既に篠原さんには連絡済みです)。


2.  唐沢孝一     2008/1/6(日) 22:02:11 No.20080109013727-2
助けたカメの「浦島太郎」の物語にひっかけて書きましたが、この件についていろんな意見やコメントをいただきました。

生物(理科)教師の方からは「子ガメをそのままにして観察します」、幼稚園の先生からは「カメさんが助かってほっとしました」、知人のAさんからは「カメの命も、モズの生活も大事・・・、ならばそっと観察するか・・・」 等々いろいろでした。

ハヤニエを調査・研究していたころの私なら、きっと「ハヤニエのカメに番号をつけ、その後カメがどのようにモズに利用されるのか、されないのか調査した」に違いありません。こうなるともう龍宮城に招待されるメルヘンはなくなるでしょうね・・・。


3.  神戸宇孝     2008/1/7(月) 19:07:06 No.20080109013727-3
アカミミガメのはやにえ,初めて見ました。
すごいですね。興味深い記録だと思います。


4.  唐沢孝一     2008/1/9(水) 01:37:27 No.20080109013727-4
55,130バイト

篠原さんより送っていただいたハヤニエの写真は3枚あまりした。3枚目を掲載します。

写真を見ると、アカミミガメが刺さっているのはセイタカアワダチソウの茎のようです。草の茎に刺さっているところが面白いです。というのも、万葉集ではハヤニエが「草具吉(くさぐき)」(草茎)の名で登場しているからです。(もっとも、万葉の時代にセイタカアワダチソウはなっかたと思いますが・・・)


返信投稿

投稿者
メールアドレス
(1) 投稿文
(2) 画像を投稿にする場合はこちらをクリックしてください→ 画像
(3) パスワード(4〜8文字)を入力してください→ (投稿文を削除する際に使用します)
(4)   

掲示板に戻る      唐沢孝一のページに戻る